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「JAPANローミング」本日始動:大規模災害時にライバル回線を自動接続、既存スマホで使えるかは機種次第
国内の携帯電話キャリア5社が、大規模災害や通信障害発生時に、契約しているキャリア以外の他社回線を自動的に利用できる新サービス「JAPANローミング」の提供を、本日4月1日に開始した。これは、自社の基地局が被災して通信が途絶えた場合でも、他社の生き残ったネットワークを通じて最低限の通信を確保することを目的とした、業界を超えた初の本格的な相互接続協定だ。従来の災害対策を一歩進め、ライバル関係を超えたインフラの「相互保険」として機能する可能性がある。
サービスは「フルローミング」と「緊急通報のみ」の2種類が用意されている。フルローミングでは、音声通話やSMS、データ通信が可能となるが、緊急通報のみのモードでは、110番や119番などの緊急通報に限定される。しかし、最大の注意点は「対応機種」にある。利用を希望するユーザーは、自分が使っているスマートフォンがこのサービスに対応しているかどうかを、各キャリアが設けた専用のウェブサイトで事前に確認する必要がある。対応状況はキャリアや提供方式によって異なり、すべての機種が利用できるわけではない。
この仕組みは、南海トラフ巨大地震などの広域災害を想定した、通信インフラの強靭化に向けた重要な一歩と位置づけられる。各社が独自に進めてきた耐災害対策に加え、業界全体としての冗長性を高める試みだ。ただし、実際の大規模災害時に、被災していない他社ネットワークに過負荷がかからないよう、接続優先順位や通信品質の制限など、運用面での詳細な調整が今後の課題となる。ユーザー側も、いざという時に使えるかどうかを「知っておく」ことが、新たな防災対策の一つになりそうだ。