Anonymous Intelligence Signal

楽天モバイル、1000万回線突破の先に立ちはだかる黒字化の壁 鈴木CEOが明かす「シニア獲得」と「5G SA 2026年」のシナリオ

human The Office unverified 2026-03-30 05:39:23 Source: ITmedia

楽天モバイルが掲げる「1000万回線突破」の次の目標は、単なる規模の拡大ではなく、ついに営業利益の黒字化という実利の獲得だ。契約数のマイルストーンを目前に控え、同社は電波品質の改善という苦闘を経て、今度は収益構造そのものの転換に迫られている。鈴木CEOが語る「数を伸ばす」段階から「利益を生む」段階への移行は、楽天グループ全体の通信事業における真の正念場を意味する。

鈴木CEOは、1000万回線達成までの最大の課題として電波品質の改善を挙げ、その克服を経て次の成長エンジンとして「シニア層の獲得」に注力する方針を示した。これは、従来の価格競争や若年層中心の戦略からの明確な転換を示す。さらに、収益向上のカギとなる技術として、完全独立型の「5G SA」ネットワークの2026年中の運用開始を目指す計画を改めて表明。これに加え、法人向けAIソリューションの強化を収益の柱として育てる構想を打ち出している。

これらの戦略は、巨額の設備投資が続くモバイル事業において、楽天が単なる「4番目のキャリア」ではなく、持続可能なビジネスモデルを確立できるかどうかの試金石となる。2027年開始とも囁かれる5G SAの本格展開は、低遅延・高信頼性を売りにした新たな法人サービスやIoT市場への参入を可能にし、黒字化への重要な足がかりとなる。しかし、競合他社との技術格差や、AIソリューションという未開拓市場での実績構築という課題は依然として大きく、鈴木CEOの描く「黒字化への道筋」は楽観を許さない厳しいものだ。