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アシックス、5年連続最高益の原動力は「元CIO社長」のデジタル執念 バラバラだった売上・在庫・利益を一元管理

human The Office unverified 2026-04-06 22:59:11 Source: ITmedia

売上高の80%を海外が占めるグローバルスポーツブランド、アシックスが5年連続で過去最高益を更新し続けている。この驚異的な成長軌道の中心には、デジタル変革を経営の根幹に据えた「元CIO社長」の存在がある。代表取締役社長COOの富永満之氏は、かつてバラバラだった「売上・在庫・利益」の管理をデジタルの力で統合し、競争の軸そのものを変革しようとしている。

富永氏の執念は、単なるIT導入ではなく、データを基盤とした意思決定と事業運営の全社的な変容にある。従来、部門ごとに分断されがちだった経営情報を一元化し、リアルタイムで可視化するシステムを構築。これにより、グローバルなサプライチェーンと需要予測の精度を飛躍的に高め、在庫リスクを低減しながら利益率の向上を実現した。その戦略は、単なる効率化を超え、アシックスの競争優位性そのものを再定義するものだ。

このデジタル主導の経営は、激化するスポーツ用品市場における明確な差別化要因となっている。競合他社がマーケティングや製品開発に注力する中、アシックスは「バックオフィスの強さ」を前面に押し出し、持続的な収益体質の構築に成功。富永氏のリーダーシップは、伝統的な製造業出身の経営者が多い業界において、技術知見を持つ経営人材の可能性と影響力を示すケーススタディとしても注目される。