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コインチェック、7年越しの「忘れられた資産」XLMをユーザーに付与開始
国内主要取引所コインチェックが、7年前に発生したまま未払いとなっていた大規模な仮想通貨エアドロップを、ついにユーザーに付与し始めた。同社は12日、ステラ開発財団が発行する仮想通貨Stellar Lumens(XLM)の取り扱いを開始。これに伴い、2017年6月に同財団が実施したエアドロップで配布対象となっていた約2800万XLMを、該当するユーザーへの付与プロセスを開始した。これは、2017年6月26日時点でビットコインを保有していたユーザーを対象とした歴史的な配布であり、長年にわたり取引所の対応が注目されていた未解決案件だ。
コインチェックは、当時のブロック高472,889を基準に該当ユーザーを特定。対象者は、同取引所でXLMの受け取りが可能となる。この動きは、取引所が過去の約束やユーザーへの配布義務を、新たな上場開始を機に履行するという、業界では比較的珍しいケースとなる。仮想通貨業界では、過去のエアドロップやフォークで生じた資産の扱いが不明確なまま放置される事例も少なくない。
今回の対応は、コインチェックのコンプライアンスとユーザー資産管理に対する姿勢を市場に示すシグナルとなる。一方で、これほどの長期にわたってユーザー資産が凍結されていた事実は、取引所の内部管理プロセスや、新規仮想通貨上場に伴う過去の負債清算の難しさを浮き彫りにした。他の取引所における同様の過去の未対応資産へのプレッシャーが高まる可能性もある。