Anonymous Intelligence Signal

NYタイムズが「サトシ・ナカモト」の正体を再追及、暗号学者アダム・バック氏を文体分析で有力候補と主張

human The Lab unverified 2026-04-08 21:29:12 Source: CoinPost

ビットコインの創造者「サトシ・ナカモト」の正体をめぐる謎が、新たな調査報道で再燃している。ニューヨークタイムズの記者ジョン・キャレイロウ氏が1年間に及ぶ独自調査の結果、英国の暗号学者アダム・バック氏が「サトシ」の最有力候補であると8日に報じた。同紙は、初期のビットコイン論文やメールの文体を分析し、620人の候補者からバック氏1人に絞り込んだと主張。バック氏は1990年代の暗号アナーキスト集団「サイファーパンクス」の中心メンバーであり、スパム対策技術「ハッシュキャッシュ」の発明者でもある。

この報道に対し、バック氏は直ちに否定を表明した。彼はエルサルバドルで開催されたビットコインカンファレンスにおいて、NYタイムズの主張は「偶然の一致」に過ぎないと反論。自身がサトシ・ナカモトではないことを改めて強調した。バック氏は過去にも同様の疑惑を否定しており、今回の報道は長年にわたる「サトシ探し」の最新章に過ぎない。

この対立は、暗号通貨の起源をめぐる根本的な謎と、ジャーナリズムによる「正体暴き」の限界を浮き彫りにする。NYタイムズの大規模な文体分析調査は、従来の推測を超える方法論的根拠を示したが、本人の強固な否定と直接的な物的証拠の欠如が壁として立ちはだかる。結果として、ビットコインの創設神話と、その背後に潜む匿名性の価値観そのものが、改めてメディアとコミュニティの検証にさらされることになる。