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中国国家ブロックチェーンBSN、イーサリアム・テゾスなど主要6パブリックチェーンを統合へ
中国が主導する国家ブロックチェーン基盤プロジェクト「BSN(Blockchain-Based Services Network)」が、主要な海外パブリックチェーン6種の統合に動き出した。これは、中国が描く「ブロックチェーンのインターネット」構想の核心となる動きであり、国内で厳格な規制が敷かれる暗号資産分野とは一線を画した、インフラレベルでの国際的ブロックチェーン技術の取り込みを意味する。対象はイーサリアム(Ethereum)、イオス(EOS)、テゾス(Tezos)、Nervos、ネオ(NEO)、IRISnet。これらは8月10日にローンチ予定の海外版ポータル「BSN International Portal」に統合される。
BSNは中国国家情報センターや大手通信企業などが支援する国家プロジェクトであり、企業向けにブロックチェーン・アプリケーションの開発・デプロイ環境を提供することを目的としている。今回の統合により、海外の開発者はこれらのパブリックチェーンを利用したアプリを、中国が管理するBSNのインフラ上で構築・運用できる可能性が開かれる。これは、中国が国内の厳格な管理を維持しつつ、国際的なブロックチェーン技術の潮流と実用化の場を事実上「囲い込む」戦略的な布石と言える。
この動きは、中国がブロックチェーン技術の産業応用における主導権を強化し、将来的な国際標準への影響力を拡大する意図を反映している。一方で、中国政府の管理下にあるインフラに海外の主要チェーンが組み込まれることで、データフローやガバナンスに対する監視・規制のリスクが新たに生じる可能性も指摘されている。技術の開放性と国家管理のバランスが、今後の国際的な開発者コミュニティや企業の反応を左右する焦点となる。