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Apple、プロ向け最上位機「Mac Pro」の販売を終了。20年の歴史に突然の幕
Appleがプロフェッショナル向け最上位機「Mac Pro」の販売を終了した。米メディアへの回答で公式に認め、日本公式サイトからも製品ページが消え、今後のハードウェア提供計画もないことが明らかになった。これは、同社のハイエンド製品ポートフォリオにおける突然の戦略的撤退を意味する。
2006年に初代「Power Mac G5」の後継として登場したMac Proは、拡張性と圧倒的な性能で映像・音楽制作、科学研究などのプロフェッショナルユーザーを支えてきた象徴的なシリーズだった。その終焉により、Appleのプロ向けデスクトップラインアップは、Mac Studio、Mac mini、iMacの3モデル体制に集約される。特に、高性能かつモジュラー設計を求める一部のクリエイターや企業にとって、選択肢が狭まる可能性がある。
この決定は、Appleが自社設計のApple Siliconチップへの完全移行を完了し、従来のインテルアーキテクチャや大規模な内部拡張を前提とした市場を縮小・再定義した結果とも解釈できる。一方で、Mac Studioがその性能ギャップの多くを埋めているとAppleは見ている。しかし、膨大な内部拡張スロットや特定の業界標準カードを必要とする超ハイエンドワークステーション市場において、Appleが提供するソリューションから完全に手を引くことへの懸念と、プロユーザーコミュニティからの反発が生じるリスクがある。