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ブルボン、Oracle Cloud移行で事業継続性を強化。DR構成と「リワード」活用でコスト抑制も実現
菓子メーカーのブルボンは、基幹システムのデータベースインフラを「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)へ移行し、災害対策(DR)構成を強化することで事業継続性の向上を図った。この移行は、単なるクラウドへの「リフト&シフト」ではなく、従来のオンプレミス環境では実現が難しかった堅牢なDR体制の構築が主眼にある。具体的には、OCIのグローバルなリージョン間レプリケーション機能を活用し、大規模な障害や災害が発生した場合でも、迅速なシステム切り替えと事業の継続を可能にする環境を整備した。
移行プロジェクトでは、Oracleが提供する「Oracle Support Rewards」プログラムを積極的に活用し、クラウド利用に伴うコスト増加の抑制に成功している。このプログラムは、オンプレミスで支払っていたOracleソフトウェアのサポート費用の一部を、OCIの利用料金に充当できる仕組みだ。ブルボンはこれを戦略的に利用することで、クラウド移行に伴う総保有コスト(TCO)の最適化を実現。新たな投資を抑えつつ、よりレジリエントなIT基盤への転換を成し遂げた。
この取り組みは、製造業をはじめとする基幹系システムをOracle Databaseに依存する多くの企業にとって、クラウド移行の具体的なロードマップを示す事例となっている。特に、事業継続計画(BCP)の見直しが迫られる中、クラウドネイティブなDR構成の実現方法と、既存のサポート投資を移行コストに還元する財務的な手法の両面から、大きな示唆を与える内容だ。システムの安定性向上とコスト管理という、一見相反する課題を同時に解決したブルボンのケースは、今後の企業IT投資の判断材料として注目される。