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モルガン・スタンレー、現物ビットコインETF「MSBT」で手数料0.14%を設定。承認なら市場最安値で価格競争激化へ
米大手投資銀行モルガン・スタンレーが、自社初の現物ビットコインETF「Morgan Stanley Bitcoin Trust(MSBT)」の手数料を年率0.14%に設定した。これは、現行で最安値とされるグレースケールの「ビットコイン・ミニ・トラスト」の手数料0.15%をわずかに下回る水準であり、SECの承認が得られれば市場最安値となる。同社は3月27日、この手数料を含む詳細を記載したS-1修正届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
MSBTは、米大手銀行が自社ブランドで発行する初の現物ビットコインETFとなる。ティッカーは「MSBT」で、計画では4月上旬に上場を目指している。モルガン・スタンレーは、既に他の資産運用会社が発行するビットコインETFを顧客に販売する仲介業務を行っているが、自社発行のETFを市場に投入することで、直接的な商品提供と収益機会の拡大を図る。
この超低い手数料設定は、ビットコインETF市場における価格競争の激化を明確に示している。モルガン・スタンレーの参入と低コスト戦略は、既存のETF発行会社(ブラックロック、フィデリティ、グレースケールなど)にさらなる圧力をかける可能性が高い。機関投資家や個人投資家にとっては、運用コストの低下が直接的な利益となるため、手数料は重要な選択基準の一つだ。SECの承認待ちという状況ではあるが、大手金融機関が低コストで参入する構図は、暗号資産(仮想通貨)市場のさらなる主流化と、金融商品としての成熟度が高まっていることを強く印象付ける。