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ダイハツ、工場ライン作業員を「AI活用キーパーソン」に変える異色の人材育成
ダイハツ工業が、普段PCを触ることすらなかった工場のライン作業員を、わずか2カ月で「AI活用のキーパーソン」に育成するという、現場発の異色なDX改革を進めている。同社が掲げる「人にやさしい、みんなのデジタル」の理念は、デジタル技術の導入だけでなく、現場の人間そのものを変革の主役に据えることで、多くの具体的な成果を生み出している。
この人材育成をリードするのは、ダイハツの太古無限氏だ。従来のDXがIT部門や専門家に偏りがちだったのに対し、ダイハツのアプローチは、日々の製造現場に精通しながらもデジタルには縁遠かった作業員たちに焦点を当てている。具体的な育成プログラムの内容は明らかにされていないが、短期間で実践的なAI活用スキルを習得させ、現場改善の担い手として活躍させることに成功している。
この取り組みは、製造業が直面するDX人材不足という課題に対する一つの回答を示している。専門知識を持つ外部人材の投入に依存するのではなく、既存の現場人材の潜在能力を引き出し、組織内に新たな知見と推進力を分散させるモデルだ。成果が継続し、他部門やグループ会社へ横展開されれば、大企業における画一的なデジタル変革の在り方そのものに影響を与える可能性がある。