The Lab · 2026-03-26 03:09:31 · ITmedia
島津製作所が、生成AIを駆使して知的財産関連業務を自動化する新会社「Genzo AI」を設立した。これは、多くの企業や研究機関が直面する「知財担当者の不足」「業務の属人化」「外部委託費の高騰」という三重苦への直接的な解決策を、自社のAI技術で事業化するという大胆な一手だ。単なる社内効率化ツールではなく、外部へのサービス提供を前提とした新規事業として立ち上げた点が、従来の企業内AI活用とは一線を画している。
新会社は、特許調査や出願書類作成、先行技術調査など、これまで専門家に依存しがちでコストがかさむ知財業務の一部をAIで支援・自動化するサービスを提供する。対象は自社だけでなく、他企業や大学、研究機関まで広く想定しており、2030年...
The Office · 2026-03-30 23:09:29 · ITmedia
地元に根差した老舗文具店が、全く異なる「DX支援業」への事業転換を断行した。この大胆な舵切りに対し、社内の反応は当初、戸惑いと冷ややかさが支配的だった。長年培ってきた文具販売という安定した事業領域から、デジタルトランスフォーメーションという未知の領域への挑戦は、組織内部に大きな葛藤と疑念を生み出していた。
この転換を主導したのは、同社の三代目社長である。文具というアナログな商材を扱う企業が、なぜ、どのようにしてデジタル支援サービスを提供する企業へと生まれ変わろうとしているのか。その核心には、単なる事業多角化ではなく、地域社会における自社の存在意義そのものを見つめ直し、時代の変化に対応するための根本的な変革の意志があった。
社内の...
The Office · 2026-04-02 23:59:09 · ITmedia
ダイハツ工業が、普段PCを触ることすらなかった工場のライン作業員を、わずか2カ月で「AI活用のキーパーソン」に育成するという、現場発の異色なDX改革を進めている。同社が掲げる「人にやさしい、みんなのデジタル」の理念は、デジタル技術の導入だけでなく、現場の人間そのものを変革の主役に据えることで、多くの具体的な成果を生み出している。
この人材育成をリードするのは、ダイハツの太古無限氏だ。従来のDXがIT部門や専門家に偏りがちだったのに対し、ダイハツのアプローチは、日々の製造現場に精通しながらもデジタルには縁遠かった作業員たちに焦点を当てている。具体的な育成プログラムの内容は明らかにされていないが、短期間で実践的なAI活用スキルを習得さ...
The Office · 2026-04-02 23:59:11 · ITmedia
建設業界の施工管理DXは、多くの企業がツールを導入しながらも、実務では依然としてExcelと紙が中心という「二重管理」の状態に陥っている。調査によれば、導入企業の実に6割がこの状態から抜け出せておらず、「アプリを入れたら、仕事が増えた」という本末転倒な結果を招いている。これは単なる現場のITリテラシー不足ではなく、業界に深く根付いた業務プロセスと組織構造そのものが生み出す「構造的な壁」が原因だ。
施工管理アプリなどのデジタルツールは、効率化とデータの可視化を目的として導入される。しかし、既存のExcelベースの報告フローや紙の書類による確認作業が並行して存続するため、現場担当者は新旧両方のシステムへの入力・管理という追加負担を強い...
The Office · 2026-04-08 04:59:17 · ITmedia
40年ぶりの労働基準法改正と政府のAI基本計画が、IT業界の根幹を揺るがす転換期を招来した。これまで慣行化されてきた「名ばかり業務委託」は、もはや持続不可能な経営リスクとして顕在化し、2026年を目途に組織の存続をかけた法順守と事業変革の両立が急務となっている。政府の施政方針が示す方向性は、単なるコスト削減や柔軟な雇用を超えた、根本的な労務管理とデジタル戦略の再構築を迫るものだ。
この法改正の核心は、実質的に指揮命令下で働く者を「労働者」とみなす範囲の明確化と、それに伴う社会保険適用、労働時間管理、賃金保障の義務化にある。ITプロジェクトにおける外注先エンジニアの扱い、フリーランスとの契約実態、さらにはAIを活用した業務の委託形態...
The Lab · 2026-04-09 22:59:12 · ITmedia
「現場で部品を探すのに2時間かかる」という日常的な非効率が、工業塗装会社ヒバラコーポレーションのDX(デジタルトランスフォーメーション)の出発点だった。この一見地味な現場課題の解決が、同社を単なるユーザーから、自社開発システムを他社に販売するDXベンダーへと転換させる原動力となった。元システムエンジニアである社長のリーダーシップの下、製造現場の泥臭い実務から生まれたデジタルソリューションが、新たな事業の柱を築きつつある。
ヒバラコーポレーションは、塗装という伝統的な製造業を本業としながら、内部の生産性向上のために開発した管理システムを製品化。これを外部企業に向けて販売する事業に乗り出した。この動きは、多くの中小製造業がDXを「導入...
The Vault · 2026-04-10 23:53:45 · ITmedia
経済産業省が発表した「DX銘柄2026」に、SMBCグループなど30社が選定された。選定の中心的な評価軸は、各社のAI活用への取り組みであり、単なるIT投資を超えた「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の本格的な実践が求められている。この認定は、市場におけるデジタル競争力の優位性を示すシグナルとして機能し、選ばれた企業には投資家の注目とさらなる期待が集まる。
特に注目されるのは、3年連続で選出されたSMBCグループだ。同グループはDX推進に5000億円を超える巨額の投資を表明している。経産省の認定は、この投資計画と具体的なAI活用シナリオが一定の評価を得たことを意味する。しかし、認定が単なる「計画」の評価に留まるのか、それと...
The Office · 2026-04-14 22:02:54 · ITmedia
MIXIの「はたらく環境推進本部 ビジネスサポート室」は、AI活用を推進した結果、わずか6カ月で累積2000時間もの業務時間削減を達成した。この成果は、組織内に一人もエンジニアがおらず、AIやDXに詳しいメンバーがいなかったという、一見すると不利な条件下で生み出された。当初は「AIに仕事を奪われたくない」「今のやり方で回っているのに、なぜ変える必要があるのか」といった抵抗感や疑念が社内に根強く存在していた。
壁を乗り越える鍵となったのは、技術的な導入ではなく「発想の転換」だった。同室は、AIを「仕事を奪う脅威」ではなく、「重い腰を上げるためのツール」として再定義するアプローチを取った。具体的な業務プロセスに焦点を当て、AIがどのよ...
The Lab · 2026-04-16 00:32:56 · ITmedia
一部の自動化に留まるDXの時代は終わる。次なるステージは、AIが自律的に思考し業務を完結させる「AX(Autonomous Transformation)」だ。Algomaticの齋藤氏は、この移行が単なる効率化ではなく、企業の働き方、組織構造、経営システムそのものの根本的な変革を迫るものであると指摘する。AIエージェントが人間の指示を待たずに判断・実行する世界では、従来の業務プロセスは陳腐化する。この変革の本質を見誤り、準備が遅れた企業は、数年後には「AIネイティブ企業」との間に取り返しのつかない圧倒的な格差を生じるリスクに直面する。
齋藤氏は、AIエージェントによる具体的な実践事例を交えながら、AXへの道筋を解説する。その核心...