1. 防衛大学校の「究極の男性社会」:19年前に挑戦し道を閉ざされた“防大女子”が語る「税金泥棒」批判と組織の壁
幹部自衛官を養成する防衛大学校は、19年前、女性入校生にとって「これだから女学は」「わきまえろ」という言葉が飛び交う「究極の男性社会」だった。1987年生まれの松田小牧氏は、2007年に同校へ入校し、この環境に正面から挑んだ一人である。卒業後、幹部自衛官としての道を歩み始めたが、その過程で直面したのは、組織の深部に根付く性別による壁と、時に「税金泥棒」と揶揄される公務員への世間の視線だった。 松田氏の経験は、約22万人の自衛隊員を擁する巨大組織の中枢である「幹部自衛官」の世界が、いかに閉鎖的で変革を拒む土壌であったかを浮き彫りにする。防衛大学校での生活は、単なる教育課程ではなく、将来の指揮官を育てるための全人的な鍛錬の場である。し...