1. ニデック・エア・ウォーター:絶対権力を持つ経営者の圧力が引き起こした会計不正の深層
日本を代表する製造業大手において、経営トップのコンプライアンス意識欠如が深刻な会計不正を招いた事例が相次ぎ、企業統治の在り方が改めて問われている。ニデックとエア・ウォーターという二つの上場企業で、絶対的な権力を握った経営者が現場に過度の圧力をかけ、結果として不正会計を誘発した構図が浮上した。 問題の核心は、トップダウン経営が「恐怖政治」へと変質した点にある。コンプライアンス意識を欠いた経営者が一方的な目標を押し付け、達成できない現場を威圧する環境下では、部下たちはプレッシャーから逃れるために不正行為に手を染めるリスクが高まる。ニデックでは創業家出身の経営者が長年君臨し、エア・ウォーターでも強固なトップダウン体制が敷かれていたとされ...