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決済インフラ企業タザペイ、サークル・ベンチャーズ主導でシリーズB総額57億円調達。仮想通貨勢力が新興市場決済に本格参入
シンガポール拠点の決済インフラ企業タザペイが、ステーブルコインUSDCの発行元であるサークルのベンチャー部門から主導的な出資を受け、総額57億円(3600万ドル)のシリーズB資金調達を完了した。この動きは、仮想通貨関連の大手資本が、従来の金融インフラが未成熟な新興市場における決済ビジネスに本格的に参入し、支配的な地位を築こうとしていることを明確に示している。
タザペイはシンガポール、カナダ、オーストラリア、米国で事業を展開し、1000社以上の企業にクロスボーダー決済サービスを提供している。同社は過去3年間、収益を2倍に拡大し続けており、急速な成長を背景に今回の大規模調達を実現した。シリーズBラウンドは、サークル・ベンチャーズが主導し、米国の大手暗号資産取引所コインベースも出資に参加している。
この調達は、仮想通貨エコシステムの主要プレイヤーが、自らの安定したデジタル資産(USDC)を核とした決済ネットワークの構築に直接投資し、その利用シーンを拡大しようとする戦略の一環だ。新興市場をターゲットにした決済インフラへの巨額投資は、従来の銀行システムを迂回する新たな金融フローの構築を加速させる可能性がある。タザペイの急速な成長と、サークルやコインベースといった強力なバックングは、国際送金や企業間取引の分野で、既存の金融機関に対する長期的な競争圧力を生み出す兆候と言える。