1. 「なぜ25年も家に閉じ込めたのか」映画監督・藤野知明が明かす、医師両親と統合失調症の姉の25年
医師である両親が、統合失調症を発症した実の娘を四半世紀もの間、自宅に閉じ込め続けた。弟である映画監督の藤野知明(59)が、この異様な家族の歳月を20年かけて記録し、その核心に迫る。2008年、発症から25年を経てようやく姉は精神科病院に入院。治療により会話や家事が可能になるなど回復の兆しが見えたが、それ以前の長い隔離の理由は深い闇に包まれていた。 藤野監督は、この家族の軌跡を映画『姉のいる場所、いない場所』としてまとめた。作品は、単なる家族の記録を超え、医療と家族、そして「普通」という概念そのものを問い直す。最大の謎は、専門知識を持つ医師である両親が、なぜ早期の専門医療介入を選択しなかったのかという点だ。監督は父親に直接この問いを...