1. 鳥取連続不審死事件・上田美由紀、刑務所内の素顔と「私、怖いですか?」の問い
「私、怖いですか?」。ゴミ屋敷に住む女性の周辺で6人が相次いで不審死した『鳥取連続不審死事件』。その犯人として無期懲役刑に服する上田美由紀が、刑務所内でノンフィクションライターに投げかけたこの言葉は、事件の闇と彼女の内面を象徴する。多くの死刑囚を取材してきた片岡健氏の新著『実録 死刑囚26人の素顔』は、凶悪犯罪者たちの逮捕後の日常と内省に迫るが、上田のケースは、周囲を次々と巻き込んだ不可解な連鎖と、その中心にいた人物の異様な平静さを浮き彫りにする。 事件は、上田美由紀が生活していた住居が「ゴミ屋敷」と化していた環境と不可分だ。2000年代、鳥取県米子市を中心に、上田の知人や関わりのある男女6人が、病死や事故死として処理されながらも...